ギャラリー庵

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2026年6月 彩り展

kemono gallery

開催期間:2026年6月1日~2026年6月25日

kemono gallery

~Profile~

1982年 宮城県気仙沼市生まれ。

2004年、強い光の体験を契機に制作を開始。以降、内的衝動と原初的なイメージを源に、絵画表現を展開する。

2014年、日本美術意匠国際化財団 会員に推挙。同年より同選抜展(世田谷美術館)などに出展し、JADIF賞、会長理事賞、評議会賞を受賞。

個展は宮城・岩手を拠点に継続的に開催し、台北での展示をはじめ海外にも展開。ミラノのM.A.D.S Art Gallery での国際展、バンコクでのアートコレクティブ展などに参加。

また、アートフェスティバルの企画運営や、空き店舗を再生したアトリエ兼ギャラリー「けもの」の立ち上げ、舞踏とのコラボレーション、企業とのアートプロジェクトやアパレル連携など、表現の領域を横断する活動を行う。

kemono galleryのこだわり

自然や神話的感覚を背景に、生き物や存在の“気配”を描いています。
作品に現れる模様や色彩は、単なる装飾ではなく、その存在を見つめた時に浮かび上がる感覚やエネルギーの記録です。
私はこの感覚を「kemonography(ケモノグラフィー)」と呼び、目に見える姿だけではなく、
その奥にある空気や輪郭にならない気配を可視化するように制作しています。
余白や境界、現実と幻想のあわいに存在するものたちを通して、観る人それぞれの感覚の奥に触れる作品を目指しています。

展示作品

名もなき地の息
サイズ:18×14cm
¥23,000(税込み)

この作品は、特定の神や精霊を描いたものではない。どこにでもある、名も付けられていない土地の気配を可視化した試みである。
私たちはしばしば「特別な場所」に意味を見出す。けれど実際には、何気ない地面の一点にも、時間の堆積や環境の循環、見えないエネルギーの流れが存在している。
本作では、その「場の呼吸」を鹿の輪郭という最小限の象徴に託した。角から広がる光は、超自然的な力ではなく、土地と空、内と外が交差する瞬間の現象である。
素材:アクリル・キャンバス
制作年:2026年
額装込み

光のなかへ
サイズ:18×18cm
¥34,000(税込み)

イメージが先に現れ、私はその輪郭を追うように描いている。 生活の中で無意識に蓄積してきた感覚や記憶、言葉になる前の気配。 閉じた視界の奥へ、わずかに差し込む光を辿るように、静かにその境界を越えていく。 それは希望というよりも、もっと原始的な衝動に近いものなのかもしれません。
素材:油彩・キャンバス
制作年:2024年
額装込み

Neo.w
サイズ:18×18cm
¥34,000(税込み)

我々を含む生物は、さまざまな物質を代謝し、エネルギーへと変換しながら存在している。
それは生命を維持するための、ごく当たり前の循環であり、あまりにも自然なために、普段意識されることは少ない。
しかしその内側では、絶えず見えない変化と流れが起こり続けている。
本作では、その無意識のうちに過ぎ去っていく生命現象を、ひとつの“気配”として視認化することを試みた。
これは、その断片のひとつである。
素材:アクリル・ウッドパネル
制作年:2024年

綿羊
サイズ:18×18cm
¥34,000(税込み)

羊は古くから家畜として人と共に在り、肉やウールといった恵みを通して、生活を支えてきた存在である。
しかし現代では、それらは「素材」ではなく、加工された製品として目にすることがほとんどになった。
大量生産と消費の循環の中で、その奥に在るはずの“個としての命”は、次第に輪郭を失っていく。
本作では、普段私たちが身に纏い、使い続けてきたものの奥にある、ケモノたち一つ一つの存在へ改めて意識を向けた。
それらは単なる資源ではなく、命の集積であり、細胞のように連なった存在でもある。
そして本来、人が色を纏うように使ってきた羊へ、今度は逆に“色”を纏わせることで、見過ごされてきた存在性を可視化しようと試みた作品である。
素材:アクリル・キャンバス
制作年:2024年
額装込み

白い月
サイズ:18×18cm
¥34,000(税込み)

夜の静けさの中で、白い月だけが輪郭を強く持ちながら浮かんでいる。
その光に照らされる存在たちは、ただの動物としてではなく、自然の奥に潜む“気配”のようにも見える。
角を持つもの、尾を揺らすもの。 それぞれが言葉を持たず、ただ月の下で存在している。
古くから月は、生命の循環や本能、見えない世界との境界を象徴してきた。
本作では、その白い光を通して、人の内側にも潜む原始的な感覚や、夜の自然と繋がる感覚を描き出そうと試みた。
静寂の中でこちらを見返してくるような、名づけきれない存在の気配。
これは、月夜にだけ現れる風景の断片である。
素材:油彩・キャンバス
制作年:2023年
額装込み

豊穣の神使
サイズ:18×18cm
¥34,000(税込み)

稲光と共に地上へ降り立ち、野を駆け巡る神使。
その姿が現れた土地には、豊穣の神の加護が宿り、実りが満ちると云われている。
古くから東北の各地には、雷神を祀る石碑や信仰の痕跡が点在している。
雷は恐れの象徴であると同時に、雨を呼び、土を潤し、生命を循環させる力として捉えられてきた。
本作では、その土地に残る記憶や信仰、自然に対する畏れと祈りを重ね合わせながら、稲妻のような色彩と奔流する気配の中に、“豊穣を運ぶ存在”を描き出した。
画面を走る飛沫や光は、空から地上へ流れ込むエネルギーであり、中央に佇む白き存在は、その力を媒介する神使として現れている。
これは、自然と人との境界がまだ近かった頃の、記憶の断片である。
素材:アクリル・キャンバス
制作年:2024年
額装込み

Moonlit Gathering
サイズ:18×18cm
¥34,000(税込み)

古来より兎は、月や循環、豊穣、そして境界の象徴として語られてきた。
本作では、その神話的なイメージを重ねながら、月光に呼び寄せられるように集う存在たちを描いた。
これは、月夜のわずかな時間だけ開かれる、 見えない集会の記録である。
素材:油彩・キャンバス
制作年:2023年
額装込み

旅-星へ続く
サイズ:22.7×15.8cm
¥45,000(税込み)

丘の先に見えるのは、遠い星なのか、それともまだ名前のない世界なのか。
生き物たちは導かれるように、静かな夜を進んでいく。
旅とは、単に場所を移動することではなく、感覚や記憶、そして内側の変化を辿る行為でもある。
本作では、星へ向かう風景を通して、人が無意識のうちに抱え続けている“どこかへ向かおうとする感覚”を描き出した。
丘は境界であり、その先へ進むことで、 見えている世界は少しずつ姿を変えていく。
夜の静けさの中に漂う光や気配は、未知への不安と、それでも進もうとする意志の両方を宿している。
これは、まだ辿り着いていない星へ向かう、途中の風景である。
素材:アクリル・キャンバス
制作年:2025年
額装込み

Luminous
サイズ:18×18cm
¥34,000(税込み)

生命そのものが放つ内側の光を可視化しようと試みた。
“luminous”とは、単なる明るさではなく、 存在の奥から滲み出る微かな発光でもある。
古来より角を持つ生き物は、自然信仰や神話の中で、境界を越える存在として描かれてきた。
宇宙の中に点在する無数の命のひとつでありながら、同時にこの世界を見つめ返す観測者のようでもある。
これは、夜と生命の境界で瞬く、小さな光の記録である。
素材:アクリル・キャンバス
制作年:2025年

風の向こうに
サイズ:18×18cm
¥34,000(税込み)

夜から朝へ移り変わる境界の時間を通して、停滞していたものが再び巡り始める感覚、そして“これから先へ進んでいく力”を描き出した。
風は目には見えない。けれど確かに流れ、存在を運び、世界を変化させていく。
麒麟が見つめるその先には、まだ誰も触れていない、新しい景色が広がっている。
素材:アクリル・キャンバス
制作年:2026年

光に満ちる
サイズ:22.7×15.8cm
¥45,000

幾重にも重なる入道雲の奥から、一筋の光が差し込む。
その狭間に現れる龍の姿は、空そのものが意志を持って動き出したかのようでもある。
長く続いた雨や曇天は、時に人の心にも静かな重さを残していく。
しかし雨は、大地を潤し、次の季節を育てるための循環でもある。
本作では、梅雨の憂鬱の中に潜む“恵み”と、雲の向こうに確かに存在している希望の気配を描き出した。
差し込む光は、単なる天候の変化ではなく、停滞の先に訪れる解放や、これから始まる夏の熱を予感させるものでもある。
龍はその境界に顕現し、空気の流れや季節の移ろいを纏いながら、新しい巡りの始まりを告げている。
これは、雨の終わりと共に満ちていく、光の記憶である。
素材:アクリル/キャンバス
制作年:2026年

Exhibition Title

彩り展

Date

2026/6/1-25

Time

11:00-19:00

Location

ギャラリー庵日本橋
〒103-0011
東京都中央区日本橋大伝馬町12₋4  レイフォリア5F Gallery 庵 
【アクセス】
東日本橋駅A2出口 徒歩4分

小伝馬町駅出口1  徒歩5分

馬喰横山駅A2出口 徒歩4分

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