日台50年の歴史を超えて ~アートは愛(つなげよう・みつめよう)~

●「日台の絆展2026」開催趣意
2025年3月に、「日台の絆展」の第一回展が開催されました。その第二回展として2026年に開催いたします。会場は第一回展同様に松山文創園區にて開催いたします。 今回は約3倍の600平米の広いスペースにて開催致します。
1895年に始まった台湾統治から130年を前回展の年に迎えましたが、この統治時代に総替代理として働いた医師でもある後藤新平は、着任してからすぐに台湾人の健康面のサポートにあたり、自身の得意分野である疫病根絶に尽力し、更にその健康維持のために最初に着手したインフラ事業は上水道の工事になります。もちろん、他にも多くの整備を続けた結果が今の台湾に繋がっていることを台湾の人々は心得ておられるのです。副題に「日台50年の歴史を越えて」が本展の根幹です。後藤新平はたったの77年で現在の台湾に導く土台をつくり上げましたが、この先の54年間に注目すべき事由が隠されているのです。
去る1972年は日本と中華人民共和国との国交が回復した年になります。謂わゆる「日中国交正常化」を成し得た年となります。それによって、あくまで政治的になりますが日本は台湾との友好的交流を慎み、ある意味断絶状態を決断せざるを得ないことになったのです。
しかしながら、台湾は既に全てのインフラを整え台湾人のみで、国を動かす術を手に入れていたのです。この事をきっかけに台湾に渡航する日本人は激増し、今の台湾に至るまで実質的な人的交流が成されているのです。これこそが本当の「友好交流」と言わざるを得ません。従いまして、この度の「日台の絆展 2026」では「本当の友情」をテーマにした交流を求めて、本展開催致します。
